[原子力産業新聞] 2005年2月10日 第2270号 <1面> |
[原産] 新潟県で第38回原産年次大会日本原子力産業会議は8日、新潟市内で第38回原産年次大会の準備委員会(委員長=長谷川彰・新潟大学学長)第3回会合を開き、プログラムの内容を議論、事務局案を大筋で承認した。 今年の原産年次大会は、「原子力50年、安全と信頼の新たな段階を目指して」を基調テーマとし、4月18日〜20日に新潟県で開かれる。18日は「柏崎大会」として、柏崎市市民会館大ホール、19、20日は新潟大会とし、新潟市朱鷺メッセ(=写真)スノーホールで開催する。 会合後の記者会見で長谷川委員長は、「今年は、原子力基本法が公布されて50年、また、質量とエネルギーが等価であることを示すアインシュタインの相対性理論、特殊相対性理論などの論文が発表されてから100年という、節目の年に当たる。このような記念すべき年に年次大会の準備委員長を務めることができて光栄」と抱負を述べた。 初日18日の柏崎大会では、はじめに西澤原産会長が所信表明、続いて文部科学、科学技術政策担当、経済産業大臣が所感を表明、また柏崎市長が挨拶する。続いて、A・ビュガ・仏原子力庁(CEA)長官等が特別講演を行う。 午後には「柏崎・刈羽からのメッセージ――地域社会と環境・エネルギー・私たちの暮らし」と題し、講演とパネル討論が開かれる。講演の部では、近藤駿介・原子力委員長、品田宏夫・刈羽村長らが、それぞれ、国の原子力政策や地域と原子力との視点から講演。続くパネル討論の部では、秋庭悦子・あすかエネルギーフォーラム理事長の司会で、地域と市民の立場から意見を交わす。 セッション終了後、「市民プラザ・海のホール」でレセプションが開かれる。 19日の新潟大会初日にはまず、泉田裕彦・新潟県知事と長谷川彰準備委員長が挨拶。続いて、M・パーカー英原子燃料会社(BNFL)社長らが特別講演を行う。午後には、「原子力発電所の安全と管理を問い直す――『マイプラント意識』確立への課題」と題し、基調講演とパネル・ディスカッションが行われる。基調講演には、原子力安全委員会の松浦祥次郎委員長等を予定する。 「午餐会」では、加藤僖一・良寛研究所所長が「良寛の書と生き方」と題し特別講演。 午後には、「原子燃料サイクル実現の実行シナリオを描く」と題し、事業者が当面の課題を整理し、実行シナリオを描く。日本原燃等から講演。 午後3時20分からは、「市民の質問と意見交換の会」が開かれ、市民の質問や疑問に答え、意見交換を行う。(講演者、セッションタイトル等は予定) |