[原子力産業新聞] 2005年2月10日 第2270号 <2面>

[原子力安全・保安院] 柏刈6、川内1は「B」評定

経済産業省原子力安全・保安院は4日、原子力安全基盤機構が実施した「定期安全管理審査」について評定を行い、同日結果を各事業者へ通知した。

03年10月に施行された改正電気事業法に基づき実施されるもので、今回対象となったのは、東京電力・柏崎刈羽原子力発電所6号機および9州電力・川内原子力発電所1号機の計2基。

審査は、定期事業者検査の実施に係る組織、検査の方法、工程の管理検査に係る教育訓練などが、品質保証及び保守管理に関するルール(JEAC4111─2003、JEAC4209−2003等)を満たしているかについて、抜き打ち的手法も用いた文書および現地の確認を行うかたちで実施され、結果については、経済産業大臣へ通知される。

基盤機構では、当該定期事業者検査の実施に係る体制について、審査基準の要求項目に基づき延べ300項目以上に及ぶ審査を実施。その結果、柏崎刈羽6、川内1ともに、「B」(当該審査を受けた組織は定期事業者検査の実施につき軽微な不適合事項はあるが品質マネジメントシステムは機能している)と評定し、同日各事業者へ通知した。

なお評定については、定期事業者検査の信頼性・透明性を確保するとともに、事業者の安全確保の取り組みを促すことをねらい、次回の定期安全管理審査の実施項目を増減させるなどのインセンティブ規制が行われる。


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