[原子力産業新聞] 2005年2月17日 第2271号 <3面>

[仏・アレバ] 仏アレバが売上げ大幅増

仏原子力総合企業アレバは8日、2004年の売上高が前年比34.6%増の111億ユーロ(約1兆5000億円)になったと発表した。売上高大幅増の理由は、昨年1月にアルストムから買収した配送電力部門の売上げによるところが大きいが、昨年と事業内容等を揃えた比較でも、4.1%の売り上げ増だとしている。

アレバは、傘下に核燃料サービスのコジェマを100%所有、また原子炉メーカーのフラマトムを66%所有する、事実上の国有会社だが、部分的民営化の拡大が進められている。

核燃料サービスと原子炉を含む原子力発電部門の売上げは、0.5%増と、ほぼ前年通り。

原子力部門のうち、フロントエンド部門の売上げは5.9%減少し25.24億ユーロ(約3400億円)に、原子炉機器・サービス部門は1.0%増の21.46億ユーロ(2900億円)、バックエンドサイクル・サービスは3.8%減の19.56億ユーロ(2600億円)の売上げ。

フロントエンド部門では、ウラン採鉱はウラン価格高騰により7.4%増、しかし、濃縮事業は6.3%減、核燃料売上げは11.5%減となった。アレバは燃料受け渡しのタイミングにより、売上げ減になったとしている。

アレバのバックエンドサービス部門については3.8%の売上げ減だったが、為替レート変動の影響を除けば2.5%の増。うち、再処理・リサイクルでは1.3%増の15.41億ユーロ(約2080億円)の売上げとなった。

原子炉・サービス部門では、フィンランドのオルキルオト3号機関係の売上げで、原子炉部門が8.1%増の5.82億ユーロ(約790億円)となった。サービス部門はマイナス8.8%だったが、原子力機器部門は米国での蒸気発生器取替工事の増加により、11.5%増の2.42億ユーロ(327億円)となった。


Copyright (C) 2005 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.