[原子力産業新聞] 2005年2月17日 第2271号 <3面>

[【ウィーン14日共同】] エジプトの「核疑惑」にシロ判定

【ウィーン14日共同】国際原子力機関(IAEA)は14日、エジプトの核計画について「少量の金属ウランの製造などIAEAに未申告の実験があった」と指摘する報告書を理事国(35か国)に提出した。しかしいずれも小規模で初期的な段階の上、研究目的と判断され、核兵器開発につながるものではないと、事実上の「シロ判定」となった。

報告書はエジプト政府の査察への協力態度も高く評価しており、今月28日からの理事会で問題化する可能性はほとんどないとみられる。

報告書は6ページで、エジプトが1980〜90年代を中心に核燃料サイクルの研究目的で、ウラン濃縮の前段階の4フッ化ウラン製造や、プルトニウム抽出実験を行っていたとしている。


Copyright (C) 2005 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.