[原子力産業新聞] 2005年2月24日 第2272号 <3面>

[米・DOE] 米処分場運開が2年遅れに

米エネルギー省(DOE)はこのほど、今年の12月に、ネバダ州ユッカマウンテンの使用済み燃料処分場の許認可申請を米原子力規制委員会(NRC)に提出する予定だが、同処分場の運開は、予定より2年遅れの2012年以降になることを明らかにした。

DOE民間用放射性廃棄物管理局(OCRWN)のM・チュー局長によると、許認可申請が遅れている原因は、処分場での1万年間の放射線基準遵守期間を無効とした昨年7月の裁判所決定や、DOEの許認可支援ネットワークの認証を取り消した昨年のNRCの決定だという。

ユッカマウンテンに関しては、DOEは2006年度に申請を再検討し、施設、保守、安全面の計画を改良、運転準備体制を整える。さらにDOEは、カリエンテ鉄道支線の契約に3300万ドル、鉄道車両の設計・製造・試験に1800万ドル、輸送コンテナの設計・認証に1000万ドルを確保している。

2006年度の予算要求では、DOEは放射性廃棄物基金からはユッカマウンテン関連予算を支出しない予定だ。放射性廃棄物基金は、使用済み核燃料等の処分場の建設・運転のためのみに使用される。


Copyright (C) 2005 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.