[原子力産業新聞] 2005年3月3日 第2273号 <4面>

[運転速報] 2月利用率は64.4%へ微増 PWRは利用率79.4%へ

日本原子力産業会議の調べによると、2005年2月のわが国原子力発電所の平均設備利用率は64.4%で、前月から1.0ポイントの微増となった。時間稼働率は61.5%で前月から0.5ポイントの微増であった。

これは2月中に定検または中間停止を終了し発電を再開した発電炉が敦賀2号機、高浜2号機、伊方1号機、川内2号機、福島第22号機、同6号機の6基であったのに対して、島根1号機、伊方3号機、玄海1号機の3基が定検入りしたのに加え、女川1号機、柏崎刈羽1号機、美浜1号機等が手動停止等により運転停止状態に入ったことなどによる。

炉型別では、PWRは設備利用率79.4%で前月の72.4%から7.0ポイントの増加となったのに対して、BWRは53.8%で前月の56.9%から3.1ポイントの減少となった。

2月に利用率が高かった電力会社は、北海道電力が102.5%の利用率をマーク、次いで北陸電力の102.2%、九州電力の91.9%だった。

原子炉別では、PWRの高浜1号機が104.2%、同4号機が103.5%の高利用率を達成、次いで玄海2号機(103.4%)、泊2号機(103.1%)と続いた。BWRでは、ABWR柏崎刈羽6号機が103.7%、女川3号機が103.5%をマークし、続いてABWR浜岡5号機(=写真左端)の102.3%だった。


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