[原子力産業新聞] 2005年3月10日 第2274号 <2面>

[サイクル機構] MA燃焼技術などで検討会議

核燃料サイクル開発機構は2月23日から25日まで、大洗工学センターで、米仏両国の核燃料専門家とマイナーアクチニド(MA)燃焼技術や有望燃料・材料概念の開発を推進するための検討会議を開催した(=写真)。開発には、「常陽」と「もんじゅ」を国際協力で利用する計画。

2月28日、第4世代の原子力システムの開発を国際協力で進めるGEN−Wプロジェクトが正式に発足したが、今回の検討会議は、その国際フォーラム(GIF)の活動の一環として開催された。

会議では、GIFの主要3か国である日米仏の燃料専門家が、MAを含有する燃料の照射データを「常陽」で取得し「もんじゅ」で燃焼試験・実証を行う計画の分担案、MAを含有する金属燃料などの新概念燃料を「常陽」を利用して照射試験を行う計画などを検討した。

順調に進展すれば、来年度中に実際の計画をスタートさせ、2010年までに「常陽」「もんじゅ」で国際協力による照射試験を実現すると見込まれている。


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