[原子力産業新聞] 2005年3月10日 第2274号 <3面>

[NRC] 米商業炉でMOX利用

米原子力規制委員会(NRC)は3日、サウスカロライナ州でデューク・エナジー社が運転するカトーバ原子力発電所(=写真、PWR、120.5万kW2基)で、MOX燃料集合体4体の使用許可を与えた。

このMOX燃料は、米国の核兵器余剰プルトニウムから製造されたもの。米国とロシアによる核兵器用プルトニウム廃棄計画の一環として、米エネルギー省(DOE)が、米国の商業用原子力発電所でMOX燃料を燃やす計画を進めている。カトーバ発電所でのMOX利用は、同計画下では初めてのもの。

カトーバ原子力発電所では、燃料集合体が193体装荷されているが、このうち4体にMOX燃料が使われることになる。

NRCは、「カトーバでのMOX燃料使用は、安全で、NRCの安全規制に沿ったもの」とし、デューク社が警備を強化したことから、セキュリティ上も問題はないとしている。


Copyright (C) 2005 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.