[原子力産業新聞] 2005年3月17日 第2275号 <1面>

[文科省] 革新的技術開発中間評価結果まとめる

 文部科学省はこのほど、革新的原子力システム技術開発の2004年度中間評価結果をまとめた。

 同開発は産官学連携を重視した競争的公募型で、多様なアイデアによる原子力技術のブレークスルーを目的に、02年度から実施している。

 今中間評価の対象は、開発期間5年の02年度採択課題10テーマと、開発期間3、4年の03年度採択課題3テーマ。

 02年度採択課題でa評価(継続すべき)とされたのは、超高燃焼水冷却増殖炉用燃料集合体、高温ガス炉固有の安全性の定量的実証、燃料無交換炉心のための新型制御方式、高度放射線測定技術による革新炉用原子核データ、放射線環境下の超臨界圧水化学、窒化物燃料2テーマ。

 一方、03年度採択課題では、革新的原子炉用機器のリスクベネフィット設計技術など3テーマがb評価とされている。

 なお評価は14名の委員で構成する革新的原子力システム研究開発検討会(座長=岡芳明・東京大学大学院教授)が実施している。


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