[原子力産業新聞] 2005年3月17日 第2275号 <1面>

[FNCA] コーディネーター会合開催 東京・千代田区

 アジア原子力協力フォーラム(FNCA)は今月30日から来月1日まで、東京・永田町のキャピトル東急ホテルで第6六回コーディネーター会合を開催する。

 FNCAはアジア地域九か国が参加、現在、研究炉利用・農業利用・医学利用・工業利用・原子力広報・放射性廃棄物管理・原子力安全文化・人材育成の八分野で合計11プロジェクトの研究協力を行っている。コーディネーター会合は、これら各分野・各個別プロジェクトの活動状況を報告し、評価および今後の計画などを議論する場。毎年1回、日本で開催される。

 今会合ではこれらの議論とともに、昨年新たに設置した「アジアの持続的発展における原子力エネルギーの役割」パネル会合の結果報告や今後の計画について意見交換。併せて昨年の大臣級会合で議論された「人材育成分野」などのフォローアップも行う。同パネルの目的は、アジアの持続的発展のために必要なエネルギー供給上の課題や問題点を抽出し、これに対して原子力エネルギーが果たせる役割を明らかにすること。設置期間は2006年度までの3年間。昨年の初会合では各国代表が中長期的エネルギー計画を発表するなど予備的検討を行った。

 なお、コーディネーターは各国1名が選任されおり、日本は町末男・原子力委員会委員。


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