[原子力産業新聞] 2005年3月24日 第2276号 <1面>

[原産] 放利研が報告会開く

日本原子力産業会議の放射線利用研究会(田畑米穂会長)は22日、第20回報告会(04年度)を都内芝大門の原産会議室で開催した。

今年度のテーマは、「知られざる放射線利用の現状」。同研究会は、アイソトープ・放射線利用技術ならびに周辺技術に関する国内外の最新動向について、共同で調査研究・情報交換を行うもので、「計測・情報利用」、「医学利用」、「照射利用」の3グループを編成、活動を行ってきた。

冒頭の開会挨拶で、田畑会長(=写真)は、「1977年以来、放利研の活動を続け、今回第20回の報告会開催に至った。原産の組織再編に伴い、研究会の活動は終了することとなったが、放射線利用については様々な分野で利用、応用がますます盛んに行われつつある。今後、放利研に代わる情報ネットワークを維持、展開していくことが重要」とした。

今報告会では、「中性子によるマテリアル解析の特長と産業応用を目指したパルス中性子透過法の開発」、「分子イメージングの現状と将来展望」、「放射線を用いた電子材料開発」の3件の特別講演のほか、各グループから1年間の研究成果の報告が行われた。


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