[原子力産業新聞] 2005年3月24日 第2276号 <2面> |
[日本原子力発電] 原電、事前了解願いを提出日本原子力発電は17日、同社の敦賀発電所2号機(PWR、116万kW)の原子炉容器上部ふた取り替え計画に係わる、安全協定に基づく事前了解願いを、福井県および敦賀市へ提出した。 同2号機の、より一層の長期的な信頼性を確保することがねらい。原電では、国内プラントにおいて発生した原子炉容器上部ふた管台からの一次冷却材漏えい事象を受け、管台の耐応力腐食割れ性を向上させることにより長期的な信頼性を確保するとともに、今後の保守性・経済性等を総合的に勘案した結果、交換を決めたとしている。また、取り替えた原子炉容器上部ふたの保管および取り替え工事に伴い発生する放射性固体廃棄物の保管が必要となるため、原子炉容器上部ふた保管庫を設置するための事前了解願いも、合わせて提出している。 新しい上部ふたは、形状や寸法など基本的には現在の上部ふたと同一仕様であるが、耐応力腐食割れ性の向上など健全性・信頼性向上を目指し、管台の材料などについて改良を図ったものとなる。一方、上部ふた保管庫は、鉄筋コンクリート造の地上1階建て。原子炉容器上部ふたや取り替え工事に伴い発生する放射性固体廃棄物の貯蔵保管に必要なスペースおよび、遮へい能力を確保した設計とし、敦賀1号機新廃棄物処理建物北側に設置する計画だ。 |