[原子力産業新聞] 2005年3月31日 第2277号 <1面>

[関西電力] 行動計画 具体策を提出

 関西電力は25日、美浜発電所3号機事故再発防止に係る行動計画の具体策を取りまとめ、経済産業省や地元自治体に提出した。

 行動計画は社長宣言「安全を守る。それは私の使命、我が社の使命」と五項目の基本行動方針のもと、全社を挙げて安全文化を築き上げ、再発防止対策の確実な実施を約束したもの。

 行動方針は、@安全を何よりも優先A安全のために積極的に資源を投入B安全のために保守管理を継続的に改善しメーカー・協力会社との協業体制を構築C地元の皆さまからの信頼の回復D安全への取組みを客観的に評価し広く知らせる―など。例えば資源投入では、技術アドバイザーや情報管理責任者の各発電所への来年度早々の配置、定期検査工程短縮を目標とするものではないことの徹底と柔軟な工程管理など、協業体制では二次系配管肉厚管理システムの充実など、各項目毎に短期と中期の取組みを区分し、具体的な対策とスケジュールを示している。

 こうした対策36項目を挙げ、安全最優先の文化が事業運営の土壌となるよう、まずは経営層が環境整備に努めるとする。


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