[原子力産業新聞] 2005年3月31日 第2277号 <1面>

[東京電力] 福島第一・3号機発電を再開

 昨年8月より第20回定期検査を行っていた、東京電力の福島第一原子力発電所3号機(BWR、78.4万kW)が3月25日午前1時5分、およそ7か月ぶりに発電を再開した。

 今回の定検では、燃料集合体の取替えなどといった通常のメニューに加え、残留熱除去系蒸気凝縮配管改造工事(浜岡1号機事故への対応)A主復水器真空度に関する信号の設定値変更工事B格納容器ドレンサンプ移送配管取替工事C蒸気タービン低圧内部車室取替工事D主要変圧器取替工事――などが行われたほか、取替を実施した原子炉再循環系配管等のうち、応力改善がされていない溶接部について、点検・残留応力低減の対策を行う。

 東電では今後、定格出力まで発電量を増加させたのち、所管官庁の総合負荷性能検査を受け、4月下旬頃に定期検査を終了の予定。


Copyright (C) 2005 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.