[原子力産業新聞] 2005年3月31日 第2277号 <1面>

[中部電力] 東京高裁に耐震データ提出で即時抗告

 【24日共同】浜岡原子力発電所運転差し止め訴訟で、中部電力は24日、静岡地裁の耐震データの提出命令を不服として、東京高裁に即時抗告した。

 中部電は「メーカーの技術ノウハウに関するものが含まれ、メーカーへの守秘義務を契約上負っており開示できない」としている。

 静岡地裁は16日、「事故が発生すれば甚大な被害が及ぶ可能性のある原子力発電所の安全性は社会共通の要請。企業秘密にも当たらない」として、同原子力発電所1〜4号機の耐震性に関するデータを提出するよう同社に命じた。同訴訟は、東海地震への耐震性が主な争点となっている。


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