[原子力産業新聞] 2005年3月31日 第2277号 <2面>

[東電] 05年度経営計画を発表

 【28日共同】東京電力は28日、2005年度の経営計画をまとめ、福島第一原子力発電所と、東通原子力発電所(青森県東通村)の計四基の新増設計画を、それぞれ1年遅らせると正式発表した。

 計画延期に伴い、東通1号機は2013年度、2号機は2015年度以降の運転開始となる。「立地に伴う漁業補償交渉が終了していないため」(勝俣恒久社長)で、延期は3年連続。

 福島第一は地元から1号機の運転再開の同意が得られておらず、7号機の運転開始が2011年10月、8号機が2012年10月にずれ込む。

 設備投資額は05−07年度の平均で6200億円程度と四年ぶりに増額。過去10年間は徹底的なコスト削減を進めてきたが、安全性や健全性確保のため予防保全対策費用を盛り込む。


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