[原子力産業新聞] 2005年3月31日 第2277号 <2面>

[九州電力] 玄海発電所 原水タンクが変形も運転には支障なし

 九州電力は26日、玄海原子力発電所3・4号機(共にPWR、118万kW、通常運転中)の、 海水から製造した水を一旦貯蔵するための原水タンク2基のうち1基(B原水タンク)上部が変形していることが発見されたと発表した。

 玄海3・4号機では昨年九月から、B原水タンクを系統から隔離し、開放点検及び内面塗装工事を実施していた。そして26日から計画点検工事として、タンク内洗浄のために水の補給と排水の繰り返し操作をおこなっていたところ同日18時20分頃、B原水タンク上部の一部が変形していることを発見。直ちに当該タンク付近を確認したところ、タンクからの漏えいはなかったという。

 なお、通常運転に必要な水はA原水タンクより供給していることから、プラントの運転に影響はなく、3・4号機共に通常運転を継続中。また二次系設備であり、環境への影響はない。

 九電では原因について、現在調査を進めている。


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