[原子力産業新聞] 2005年3月31日 第2277号 <3面>

[米NRC] 人員の身元確認厳格化を勧告

 米原子力規制委員会(NRC)は25日、原子力施設に出入する人員の身元確認を強化するよう勧告した。

 これは最近、ある外国人が、偽のソーシャルセキュリティナンバー(SSN)と偽の外国人登録カードを使って、原子力発電所で働こうとしたことが発覚したのを受けた措置。この労働者は、原子力発電所において常時監視下で働くことになっていたが、NRCは、身元確認を厳格化する必要性が明らかになったとしている。

 特に、人員が監視されずに原子力施設にアクセスする場合、追加のチェックが必要としている。

 NRCは、原子力施設運転者が、身分証明書を国家セキュリティ・データベースと照合してチェックし、偽の証明書が使われていることが判った場合には、速やかに通報することを求めている。


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