[原子力産業新聞] 2005年4月7日 第2278号 <2面>

[経産省] 今年度供給計画出揃う 14年度までに原子力11基運開見込む

 経済産業省は3月31日、電気事業者12社の05年度電力供給計画を取りまとめ発表した。14年度の需要電力量見込みは04年度推定実績比9%増の9374億kWh。14年度までに運開する原子力発電所は11基約1472万kW(=表)、同年度の原子力発電電力量構成比は04年度推定実績29%から41%に増加する。

 供給計画は電気事業法に基づき一般10社および12社の電気事業者が今後10年間の供給計画、建設計画などを毎年度末に経済産業大臣に届出るもの。

 需要電力量の今後10年間の年平均伸び率は1.0%で、04年度計画に対し0.1%低下したが、最大需要電力は同じく1.1%で04年度計画と同数値となった。

 14年度までに運開予定の原子力発電所は、すでに建設中の北海道電力泊3号、東北電力東通1号、北陸電力志賀2号の三基に加え東京電力福島第一7・8号、東京電力東通1号、中国電力島根3号・上関1号、電源開発大間、日本原電敦賀3・4号の八基で合計11基約1472万kW。14年度以降の運開予定の発電所も加えた全体の原子力開発計画は15基約1969万kW。ただ07年以降に着工予定の発電所は、04年度計画に対し全て着工予定と運開予定を1年間延ばしている。

 供給力の増強などにより原子力発電電力量は、04年度推計実績の2837億kWhから14年度には4361億kWhに増加、構成比は同じく29%から41%に拡大する見通し。火力発電との差は同じく31%から7%までに縮まる。また原子力の発電設備は04年度末の4712万kWから14年度末に6149万kWとなり、発電設備構成比は同じく20%から23%に拡大する。


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