[原子力産業新聞] 2005年4月21日 第2280号 <3面>

[イラン] 重水型研究炉が建設開始 熱出力40MW

 スイスの「ニュークネット」によると、イランは首都テヘラン南西にあるアラクで、熱出力40MWの重水型研究炉IR−40建設に向けて、このほど、初の基礎コンクリート注入を行った。

 これは、テヘランで3月6日に開かれた原子力技術と持続可能な開発に関する国際会議で、イラン原子力機関(AEOI)などが明らかにしたもの。国際原子力機関(IAEA)理事会はイランに対し、建設を始めないよう求めていた。

 IR−40で使われる重水は、アラクの重水工場で生産される。また、天然二酸化ウランを使った燃料は、イスファハンにあるウラン転換施設とジルコニウム製造工場で造られる。

 イランは、IR−40によって、運開後37年になるテヘラン研究炉に替わり、アイソトープ生産、訓練、基礎研究などを行いたい意向だ。


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