[原子力産業新聞] 2005年5月12日 第2282号 <1面>

[文部科学省] 文科相「ITER誘致は不変」

 中山成彬・文部科学相は10日の閣議後会見で、国際熱核融合実験炉(ITER)に関し「政府一体で引続き青森県六ヶ所村への誘致を目指す方針に変わりなく、7月の主要国首脳会議(G8)までに合意するための協議に努力する」と述べ、フランス側の自国に誘致できるとの発言や日本が誘致断念も視野に入れたとする一部報道を否定した。

 日本とEUの誘致交渉は精力的に行われており、先月12日の中山文部科学相と欧州委員会のJ・ポトチュニク科学・研究担当委員の会談に続き、今月5日にはジュネーブで次官級協議が開かれた。文科省は同協議について、誘致国と非誘致国の役割や費用分担の詰めの話合いであり、誘致国をどちらにするかという点は話されていない、としている。


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