[原子力産業新聞] 2005年5月12日 第2282号 <3面>

[運転速報] 4月利用率は68.0% PWRは利用率83.2%に

 日本原子力産業会議の調べによると、2005年4月のわが国原子力発電所の平均設備利用率は68.0%で前月から3.6ポイントの増加、時間稼働率は66.2%で3.5ポイントの増加となった。

 同月中、設備利用率が100%を超えた発電炉は、関西電力の高浜2号機(=写真奥)の105.3%を筆頭に、計26基を数えた。2番目は、同1号機の104.6%だった。

 また、定検により発電を停止したところは、日本原子力発電の東海第二、東京電力の福島第一2号機、関西電力の美浜1号機、同高浜3号機、九州電力の玄海4号機の5基で、一方、定検中であった東京電力の福島第二1号機が発電を再開した。

 設備利用率を炉型別に比較すると、BWRが57.3%、PWRが83.2%、また、電力会社ごとにみると、原電が90.0%、北海道電力が102.6%、東北電力が50.2%、東京電力が58.7%、中部電力が51.1%、北陸電力が22.8%、関西電力が78.0%、中国電力が63.4%、四国電力が100.5%、九州電力が78.1%となった。

 トラブル等だが、北陸電力の志賀1号機が4月1日、送電系統の停電により原子炉を手動停止したものの、22日には原子炉起動、24日に発電を再開した。


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