[原子力産業新聞] 2005年6月9日 第2286号 <1面> |
[原子力委] 06年度重点施策をとりまとめ原子力委員会は7日の定例会議で8項目の2006年度重点施策事項を取りまとめた。8項目は、@原子力安全確保の高度化A原子力発電と核燃料サイクルB高速増殖炉サイクルなど原子力エネルギー利用技術の多様な展開C国民生活に貢献する放射線利用D新しい知識や科学技術概念の創出を目指す原子力研究開発E原子力研究開発利用に関する国際協力F核不拡散の国際的課題などに関する取組みG原子力と国民・地域社会との共生――。 安全確保では、リスク情報の効果的活用に必要な検討や重点安全計画など、原子力発電では次世代軽水炉の開発に向けたフィージビリティ・スタディーや高経年化対策など、利用技術の多様な展開では「もんじゅ」改造工事の着実な推進やFBRサイクル実用化戦略調査研究フェーズU評価を踏まえた研究開発、高温ガス炉による水素製造技術の開発の推進等を挙げている。 放射線利用では医療、工業、食料関係の各分野での事業推進など、原子力研究開発では量子ビームテクノロジー利用による最先端科学技術の研究開発の推進とインフラの整備や日本原子力研究開発機構と連携した大学の教育・研究の支援など、国際協力ではITER計画やGIFの推進など、核不拡散では保障措置の着実かつ誠実な実施、国民・地域社会との共生では効果的な広聴・広報活動や生産地と消費地の相互理解支援活動などを挙げている。 |