[原子力産業新聞] 2005年6月9日 第2286号 <2面>

[サイクル機構] 照射リグ製作でPNNLと契約締結

 核燃料サイクル開発機構は3日、米国パシフィック・ノースウェスト国立研究所(PNNL)との間で、高速実験炉「常陽」に装荷する照射リグ部材の製作に係る契約を締結したと発表した。

 米国の「プロメテウス計画」に必要な材料照射試験を常陽で行うにあたり、照射リグ部材を製作するためのもの。プロメテウス計画とは、NASA(米国航空宇宙局)が進めている宇宙探査用原子炉の開発プロジェクトで、原子力を利用した電気エンジンを開発することなどが計画されている。

 多様な原子力エネルギーの研究開発を進めている米国エネルギー省の国立研究機関であるPNNLは、高度化(MK-III)計画に伴い、照射性能の向上と照射試験の効率的推進を目指して国内外からの利用の拡大を図る常陽において、プロメテウス計画に必要な照射試験を実施すべく、検討を進めていた。

 なお契約は、5月19日に締結されている。


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