[原子力産業新聞] 2005年6月23日 第2288号 <2面>

[日本原燃] 六ヶ所施設で水漏れ 使用済み燃料 受入れは見合わせ

 日本原燃は14日、再処理工場の使用済み燃料受入れ・貯蔵建屋内のバーナブルポイズン取扱いピットから水の漏えい箇所を一か所発見したと発表した。同社は引続き検査を継続するとともに原因を調査する。

 水漏れは今月8日に発見、12日までにピットの水抜きを終え、真空発砲検査を実施している。発見された漏えい箇所は床のコーナー付近。漏洩水の分析ではコバルト60(0.047ベクレル/立法センチメートル)とホウ素(0.86ppm)を確認しているが、廃液処理装置で処理し環境への影響はない。

 使用済み燃料受入れ・貯蔵建屋は総点検後の昨年2月に定期検査に合格、その後漏えいは発生していなかったが、同12月からバーナブルポイズン取扱いピット内で切断装置の取替え工事を実施、今年6月2日に水張りを完了していた。

 なお、漏水発見以降、使用済み燃料の受入れを見合わせている。


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