[原子力産業新聞] 2005年6月23日 第2288号 <2面>

[中国電力] 漁船妨害でボーリング調査延期 上関

 中国電力は21日午前、山口県上関町の上関原子力発電所建設予定地周辺で地盤などの詳細調査の一環として海底ボーリングを始めようとしたが、反対派の漁船約50隻が出て、港に停泊中のボーリングの足場となる2隻の台船を囲み、港から出るのを防いだ。22日も反対派漁船の活動が続き、足場となる台船を停泊中の白井田港から約5km離れた調査地点に移動させることができず、23日以降に延期になった。

 漁船は「原子力発電所絶対反対」の旗を掲げ、お互いをロープで結んで台船を引く誘導船が近づけないようにした。

 22日昼には中国電力が、台船に船2隻を横付けし、えい航の準備をしたが、祝島漁協の山戸貞夫組合長ら4人が台船に乗り込み、台船を囲んだ漁船約のうち4隻が台船の下に居座ったため、2日連続で断念した。


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