[原子力産業新聞] 2005年6月23日 第2288号 <3面>

[IAEA] 保障措置・検証委員会を設置

 エルバラダイIAEA事務局長は17日、13日から開かれていたIAEA理事会で、保障措置強化の方策を検討するため、新たに加盟国からなる「保障措置・検証委員会」を設置することを明らかにした。

 同委員会は米国の発案になるもので、すべての加盟国に開かれており、当初2年間の予定で検討を行う。

 同事務局長は、同委員会の役割を「核物質・設備の不法取引、核テロの脅威の増加、秘密の核開発計画の露呈など新たな状況が生まれる中で、保障措置システム全体がこれらに対応するのに効果的かどうか検討する時期だ」とした。具体的には、各国との情報共有、最新技術の利用、IAEAの分析機能の強化、法的基準の強化などを検討する。


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