[原子力産業新聞] 2005年6月30日 第2289号 <2面>

[関西電力] 高浜で検出器が不明

 関西電力は24日、第16回定期検査を行っている、高浜発電所3号機(PWR、87万kW)において、3号機用可動小型中性子束検出器が所在不明となっていると発表した。

 可動小型中性子束検出器とは、原子炉容器下部から案内管を通して炉内に挿入し、炉内の中性子束分布を測定するための検出器。検出器内面にウラン化合物が塗布されていることから、政令に基づく「核燃料物質」として扱われる。同検出器の放射線レベルは極めて低く、人体に影響はない。

 関電では24日、年1回の燃料以外の核燃料物質実在庫確認を実施したところ、同検出器1個が保管庫に確認できないことから、直ちに調査を開始。関電では、同日中に岸田副社長を委員長とする「原子力発電所重要計測機器調査委員会」を設置。検出器の所在調査、原因究明、再発防止対策の検討等を行う方針。


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