[原子力産業新聞] 2005年6月30日 第2289号 <3面>

[ブルガリア] ベレネ2基の入札準備進む

 1991年以来、建設が中断しているブルガリアのベレネ原子力発電所について、ブルガリア政府は今年4月、2基・200万kWの建設を決定、入札準備が進められている。

 同原子力発電所では、ロシア製VVER1000・2基を建設の計画で、1986年に建設が始まったが、1991年、1号機工事が65%まで進捗した状況で、工事が中断している。

 スイスの「ニュークネット」によると、国営電力会社NEKは、同原子力発電所への入札期限を6月27日に設定しており、17日までに、ロシアのアトムストロイエクスポルトと、チェコのシュコダの両社が、入札用書類を購入したという。これらの会社が単独で入札するのかどうかは不明。NEKは、ベレネ1号機が「大変良い状態に保存されている」として、1号機についてはこの完成を求め、2号機については新たに建設することを求めている。

 NEKは、入札結果を見て、正式に入札を招聘するメーカーを今年10月までに決定、年末までに落札者を決め、来年初めにも契約交渉に入りたい意向だ。


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