[原子力産業新聞] 2005年7月7日 第2290号 <1面>

[原子力委] 食品照射で論点整理へ

 原子力委員会は5日開催の定例会議で食品照射に関し、同委員会としての関与の方策を早急に検討することを確認した。

 現在、同委員会事務局が関係省庁・機関と論点整理を進めており、事務局は「早急に検討内容を整理した上で委員会として議論したい」とした。

 食品照射は現在策定作業中の次期長期計画案では「国、生産者、消費者等が科学的な根拠に基づいて十分な対話を行い、放射線を利用することの便益とリスクについて相互理解を促進していく必要がある」と記述。放射線利用の検討の際には委員から「ジャガ芋は良く玉葱は駄目、照射したスパイスを輸入しながら国内では駄目という食品照射の現状を本気で考えるべき」との意見も出された。


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