[原子力産業新聞] 2005年7月7日 第2290号 <2面>

[高輝度光科学研] 真空機器破損で2名がケガ SPring−8

 高輝度光科学研究センターは2日、兵庫県三日月町にある大型放射光施設「SPring−8」において、真空機器が破損するトラブルが発生したと発表した。

 BL12XU(台湾ビームライン)の実験ハッチで実験の片付け中、試料を入れた真空容器のベリリウム窓が破損したもので、同センターによると、実験終了後のためビームシャッターが閉じておりX線は出ておらず、また試料は水で、放射性物質等の汚染はないという。加速器・実験装置への影響はない。破損が起きた際二名が負傷したが、ともに軽傷ということだ。

 なお原因について、同センターでは、実験中に極低温となる真空容器を常温に戻す途中、「温度変化の影響により破損したものと思われる」としている。


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