[原子力産業新聞] 2005年7月14日 第2291号 <3面>

[BNFL] WH売却準備と発表 2年以内に売却へ

 英核燃料会社(BNFL)は一日、同社の2005年度年次報告書の中で、子会社のウェスチングハウスを「売却の準備に入った」と発表した。

 BNFLのM・パーカーCEOは、ウェスチングハウスの事業が非常に順調だとしながらも、「ウェスチングハウスの事業譲渡について、数多くの働きかけがあった」とし、6月30日のBNFL取締役会で、適切な価格で同社の売却が可能かどうか判断するため、売却の準備に入ることが決まったと述べた。

 ウェスチングハウス売却の理由について、BNFLグループのG・キャンベラ会長は、「BNFLの事業が英国民に、リスクを制御しつつ価値をもたらすような戦略を検討したため」と説明している。同社としては、今後1〜2か月のうちに売却条件等をつめ、2年以内に売却を実施したい意向だ。

 売却先には、三菱重工業、仏AREVAなどの名前があがっており、売却額は数千億円規模とみられる。


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