[原子力産業新聞] 2005年8月4日 第2294号 <3面> |
[ウクライナ] 大統領が初来日 広島訪問も【7月30日=キエフ松木良夫】ウクライナのユシュチェンコ新大統領が、7月20日から23日まで訪日した。21日の小泉首相との会談では、二国間関係及び国際問題等について幅広く協議され、首脳会談後、「21世紀における新たなパートナーシップに関する共同声明」に署名した。 この中で両国は、国際的課題である大量破壊兵器及び運搬手段の縮少・不拡散に関する国際的プロジェクト、並びにチェルノブイリ事故に関連した協力の継続を確認した。 ウクライナはかつて、世界第3位の核兵器保有国であったが、核兵器を自発的に廃棄した経緯がある。今後は、日本・ウクライナ非核化協力委員会を通じ、ウクライナの核物質国家計量管理制度強化への協力が行われる可能性がある。 チェルノブイリ事故関連協力では、日本が事故現場を覆うシェルター建設支援のため、チェルノブイリ・シェルター基金へ1000万ドル(約10億円)の追加拠出を行うことを約束した。 ユシュチェンコ大統領は天皇・皇后両陛下と会見し、また憲政記念館においてウクライナ情勢について講演、ウクライナも出展している愛知万博の視察などの後、23日に広島を訪問し、帰国の途についた。広島訪問は、同大統領からの希望で行われた。 |