[総合資源エネ調査会] 次世代遠心機来年度カスケード試験 開発は順調

　総合資源エネルギー調査会の原子力部会・核燃料サイクル技術検討小委員会の下に設けられたウラン濃縮技術評価ワーキンググループ（主査＝山本一良・名古屋大学大学院教授）はこのほど、新型遠心分離機開発のプロジェクト評価の中間報告をまとめ、同小委員会に報告した。新型機の研究開発は計画通り順調に進展、来年度から最終仕様でのカスケード試験により、商用プラントの確立が可能としている。

　新型遠心分離機は、日本原燃六ヶ所ウラン濃縮工場に２０１０年度以降の導入を目指し、同社が開発しているもの。今年度末までに単機ベースでの設計を確定し、来年度からカスケード試験を開始する。分離性能は現行機の設計値の約５倍、寿命は現行機以上を目標としている。