[原子力産業新聞] 2005年9月1日 第2297号 <1面>

[保安院] 第1四半期に保安規定違反なし

 原子力安全・保安院は8月25日、全国17原子力発電所に対する05年度第1四半期保安結果を報告、いずれの発電所においても、保安規定に違反する事項などは認められなかったと発表した。

 美浜3号機事故後の品質保証システム改善に向けた取り組みを検証するため、関西電力の各発電所および若狭支社に対して、同社の「再発防止行動計画」に基づく「原子力保全改革委員会」等の活動状況など、再発防止に係わる行動計画の実施状況について、特別な保安検査を行った。

 検査結果によると、改革委員会活動が行動計画を着実に実施するための横断的仕組みとして機能している一方、行動計画の個別対策については、体制・仕組み等が構築段階にある項目も多く、具体的な再発防止策の実行段階に至っていないことを指摘している。保安院では、今後も「特別な保安検査」により、関西電力の事故再発防止行動計画への取り組み状況を継続的に検証していくとしている。


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