[原子力産業新聞] 2005年9月1日 第2297号 <3面>

[米サザン・ニュークリア社] ボーグルサイトに立地検討

 米国ジョージア州でボーグル原子力発電所(PWR、120万kW、2基)を運転するサザン・ニュークリア・オペレーティング社は8月19日、新規原子力発電所をボーグル・サイトに建設する可能性に関連して、来年夏にも米原子力規制委員会(NRC)に、早期サイト許可(ESP)申請か、建設・運転一括許認可(COL)の予備申請を行うと発表した。これは同社が、ボーグル原子力発電所を所有する4社・団体を代表して、正式にNRCへ通知したもの。同社はESPやCOL取得を目指す4番目の会社となる。

 サザン・ニュークリア社によると、ジョージア州では向こう数年間、新たなベースロード発電所は必要なく、原子力発電所の新設を決めたわけではないとしているが、原子力も含め発電所の新設には長期間が必要なため、申請の準備を行うことにしたと説明している。

 NRCでのESPやCOLの審査には、いずれも2〜3年間かかるとされている。サザン・ニュークリア社は、ESPまたはCOL申請の意向をNRCに事前に伝えることによって、NRCの審査が迅速化されるとしている。また、原子力発電所を実際に建設する場合には、NRCの許認可だけでなく、ジョージア州公益事業委員会からの許可も必要だ。

 ボーグル原子力発電所は、サザン社の子会社であるジョージア・パワー社が45.7%、残りを3社・自治体が所有している。


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