[原子力産業新聞] 2005年9月15日 第2299号 <1面> |
[中国電と中部電] プルサーマル計画 地元申し入れ中国電力と中部電力は12日と13日、それぞれ島根原子力発電所2号機と浜岡原子力発電所4号機のプルサーマル実施計画について、地元自治体に内容を説明するとともに、理解と協力を要請した。ともに2010年度を目途に実施する計画。電事連は同年度までに16〜18基の実施を目指しているが、両社の計画の具体化により、プルサーマル計画の推進機運が一気に高まってきた。 中国電力は12日、島根原子力発電所2号機(BWR、82万kW)のプルサーマル実施計画について、安全協定に基づく事前了解願いを島根県および松江市に提出した。2010年度までを目途に実施する計画で、今後、地元の意向を踏まえた上で国への原子炉設置変更許可申請を行う予定。 12日に同社の白倉茂生社長らが島根県の澄田信義知事、松江市の松浦正敬市長をそれぞれ訪ね、事前了解願いを手渡し、正式にプルサーマル実施を申し入れた。両首長は安全確保が第一であることを強調、各界の意見を聞き慎重に判断するが、国や中国電力は情報提供に努めて欲しいと、要請した。 白倉社長は、地元の皆様方のご理解を得られるよう最大限の努力を傾注しつつ、2010年度までを目途にMOX燃料を導入できるよう安全確保を最優先に進めたい、とした。 同社のプルサーマル計画書によると、MOX燃料使用体数は島根2号機の全燃料560体中の228体以下(炉心装荷率三分の一以下)。MOX燃料の照射実績などを考慮し、燃料集合体の最高燃焼度を四万MWd/tとしている。 |