[原子力産業新聞] 2005年9月15日 第2299号 <1面>

[中部電力] 地元理解最優先 浜岡4で計画

 中部電力は13日、同社が2010年度から開始を予定するプルサーマルについて、具体的な導入計画を発表、川口文夫社長らは同日、静岡県庁を訪ね、花森憲一・企画部長に対して計画を説明した。

 川口社長はプルサーマル計画の意義とともに、地元の安心を第一に対話活動に注力することなどを説明。同社と県との安全協定では、事前了解願いを提出する義務はなく、報告の取り決めがあるが、地元の理解を最優先で計画を進める方針を示した。

 中部電力の計画では、プルサーマルは浜岡原子力発電所4号機(=写真右端、BWR、113.7万kW)において行う予定。具体的には同4号機で2010年度に予定されている定期点検で、新しい燃料の一部としてMOX燃料48体を使用するのを皮切りに、その後順次、新しい燃料の一部にMOX燃料を使用して行き、最大で全燃料(764体)の三分の一程度をMOX燃料とする。

 中部電力では今後、準備が整い次第、原子炉設置変更許可申請など法律に基づく手続きを行うとともに、燃料メーカーとの契約手続きを進めていく方針だ。


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