[原子力産業新聞] 2005年10月27日 第2305号 <1面>

[日本原子力研究開発機構] 設立記念式典開く

 今月1日に発足した日本原子力研究開発機構は18日、経団連会館(東京・千代田区)で設立記念式典を開催、行政機関、産業界、国会議員ら600人あまりが参集、基礎・応用研究から核燃料サイクルの確立を目指した研究開発までを推進する「わが国唯一の総合的原子力研究開発機関」の門出を祝した。

 冒頭、殿塚猷一理事長(=写真)が、これまで二法人が培ってきた基礎・基盤研究とプロジェクト研究とを融合し、安全確保の徹底と立地地域との共生を大前提として、エネルギーの安定確保と地球環境問題の解決、新産業の創出や科学技術の発展などに向けて取り組んでいく今後の事業概要を報告した。

 続いて、中山成彬文部科学大臣、小此木八郎経済産業副大臣、勝俣恒久電気事業連合会会長らより挨拶があり、中山大臣は、「過去の反省を踏まえ、二法人のポテンシャルを融合し、一層効果的・効率的な運営を」と述べ、独立行政法人制度の趣旨を踏まえた組織・体制が確立されるよう期待すると述べた。


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