[原子力産業新聞] 2005年10月27日 第2305号 <1面> |
[インタビュー] 東電・むつ調査所 大伴副所長に聞く東京電力と日本原子力発電は19日、青森県とむつ市との間で中間貯蔵施設の立地協力協定に調印した。東電・むつ調査所の大伴司副所長(=写真)に、これまでの経験と今後の抱負などを聞いた。(吉田央記者) ―わが国初の施設となるわけだが、これまでどういった点に力を入れて理解促進活動をしてきたか。またどのような点で苦労したか。 日本で初の施設であるし、東京電力としても初めてのケース。地域の方々に理解していただくために、どういう施設を造るのかを、地道に説明会でご説明してきた。地元(むつ市)において、東京電力という会社は馴染みのない企業。そのため地元のお祭りやイベントに参加させていただくなど、認知度を上げていただく活動も積極的に行った。また理解していただくためには実際にご覧いただくのが一番なので、福島第一、東海第二、六ヶ所原子燃料サイクル施設などへの見学会も開催した(43回・約730名。01年4月〜、東電主催分)。むつ市内で東電は四年半をかけて、認知していただき始めているのではないかと考えている。 なお今年3月にむつ市が合併を行ったため、新たにむつ市となった川内町・大畑町・脇野沢村での理解促進活動も、精力的に行っている。 ―リサイクル燃料備蓄センターを、どのような施設にしたいか あと1か月程度で新会社が立ち上がるが、この会社はむつ市を本社とする地元企業になる。地元企業として、地元に貢献したい。 ―今後、多くの見学者が訪れると思うが、どのような点を見て欲しいか 昨年から比べて、視察者は増えてきているし、今後さらに増えていくと思う。訪れて下さる方々には、まず施設はどんなものか、受け入れて下さった地域に、どういう風にご理解を得てきたかを説明したい。 ―何かPRしたいことは 機会があればぜひおいでいただき、どういう施設か、我々がどういう活動を行ったきたかを聞いていただければと考えている。 |