[原子力産業新聞] 2005年11月4日 第2306号 <3面>

[中国] 8省に17の新サイト

 2020年までに原子力発電を現在の約4倍となる4000万kWに増加させる計画を持つ中国は、八省・市に17か所の新規原子力発電所サイトを検討していることが分かった。

 これは、今年8月末、原産などが開いた第2回日中原子力発電技術交流会のさい、上海核工程研究設計院が明らかにしたもの。

 また、原子力発電導入の加速のため、@既存の原子力発電所サイトを十分利用し増設するA自主設計により、改良型第二世代原子炉CNP(中国型原子炉)を開発するB国際入札により、第三世代炉技術を導入する――の3つの戦略を同時に進めている。CNPは中国国産の百万kW級・3ループ型PWR。

 中国では急速な経済発展に伴い、必要な発電設備容量は現在の4億kWから、2020年には約10億kWになるものと予測。現在、設備容量で1.6%の原子力発電を、2020年には4%まで高める計画だ。今世紀末には10%以上に達すると見込む。

 中国で検討されている新規サイトは以下の通り。

 ▽浙江省 三門(インフラ整備終了)、方家山(秦山T期の隣接地、100万kW)

 ▽山東省 海陽(FS提出済み)

 ▽重慶市 石仏、四方井、三門子

 ▽江西省 帽子山、煙家山

 ▽安徽省 菫公山、芭茅山、吉陽

 ▽福建省 寧徳(長門、備湾)

 ▽広西省 向龍、板寮、烏雷

 ▽河南省 南陽、信陽


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