[原子力産業新聞] 2005年11月10日 第2307号 <2面> |
[原子力安全・保安部会小委] もんじゅ 安全確保で検証開始総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会原子炉安全小委員会のもんじゅ安全性確認検討会(主査=大橋弘忠・東大院教授)は1日、第1回会合を開催、「もんじゅ」の安全確保に対する日本原子力研究開発機構の取組み、保安院の規制活動などについて検証を開始した。今後、諸活動の進捗を踏まえ随時開催、広範な意見を聴取する。 今検討会では、保安院が使用前検査、保安規程の変更に係わる審査・認可、原子力保安検査官等による確認など当面の取組み計画について、原子力機構が改造工事の内容と安全確保対策などについて説明した。 同委員会では今後、両機関の視点や取組みが必要な点を網羅しているかという全体論とともに、@原子力機構のトップマネジメントや組織倫理など組織運営・管理の確立A保安活動に関わる品質保証体制の確立B技術力及び人材の確保・育成C改造工事の内容と安全確保対策及び長期停止中や稼働中の設備・機器等の健全性確認D燃料の健全性確認E運転・保守管理の確立F対外コミュニケーション―など多面的に検討。各委員から広範で専門的な視点から意見を聴くとともに、審議を通じて安全確保の諸活動について透明性を一段と向上させる。 原子力機構は改造工事における重点方針として安全対策、品質管理の徹底、現場の一体感の醸成と人材育成、情報公開などについて説明。同機構は九月1日から本体改造工事に着手しており、来年12月頃から工事確認試験、2007年7月頃からプラント確認試験を予定する。 |