[原子力産業新聞] 2005年11月10日 第2307号 <3面>

[IAEA] 調査団 サイト選定を適正と認定

 IAEAの調査団は4日、慶尚北道庁で、記者会見を開き、韓国の中低レベル処分場サイトの選定過程と安全性が国際基準に達しており、公正な選定だったと述べた。

 同調査団は、英国のI・クロスランド博士を団長として6名の専門家で構成、10月30日から韓国を訪問していたもの。韓国政府がIAEAの廃棄物管理評価検討計画(WATRP)の枠組みで派遣を要請した。

 調査団は、@韓国のサイト選定関連基準Aサイト選定手続きBサイト調査の適合性Cサイト評価――について検討。サイト選定に関する技術基準が国際基準に適合しており、安全性が確保されていると評価。また選定手続きでは、利害関係者を積極的に参加させるなど、国際基準に基づいているとし、敷地調査と評価を「良好」としている。

 調査団は、今後の建設許可段階で十分な信頼を得られるよう、安全性確保に努力するよう強調、「次の段階でなすべきことは多い」と述べている。


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