[原子力産業新聞] 2005年12月1日 第2310号 <2面>

中間貯蔵施設 詳細調査に着手 むつ市の新会社「RFS」 今日にもボーリング調査を開始

 リサイクル燃料貯蔵株式会社(RFS)は11月24日、青森県・むつ市の使用済み燃料中間貯蔵施設「リサイクル燃料備蓄センター(=完成予想図)」建設予定地で安全祈願祭を行うとともに、経済産業省へ行う事業許可申請に必要な詳細調査に着手した。

 RFSは東電・原電の出資により、使用済み燃料中間貯蔵・管理の事業実施主体として11月21日に設立したばかりの新会社。発足早々に、早速動き出した格好だ。

 詳細調査ではまず、専用道路、本体用地及びその周辺において岩石等を採取・観察を行うことにより、地質や地質構造の把握及び、地盤物性値の評価を行うための室内試験用資料を採取する「ボーリング調査」が、1日より開始される予定(天候その他の影響により延期の可能性あり)であるのを手始めに、専用道路、本体用地やその周辺において定点観察、トラップ等により、動植物の生息、生育状況を調査するとともに、水質や騒音・振動、交通量を調査する「環境調査」、さらには本体用地とその周辺において磁気探査や確認掘削を行い、不発弾等の有無を確認する「不発弾調査」が、年度内から開始される予定。

 またその後、「杭の載荷試験」、「原位置試験(コーン貫入試験、孔間弾性波探査など)」、「埋蔵文化財試掘調査」が実施される計画だ。


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