[原子力産業新聞] 2005年12月1日 第2310号 <2面> |
[原子力機構] 瑞浪市と環境保全協定を締結日本原子力開発機構の瑞浪超深地層研究所について、同機構は11月14日、岐阜県および瑞浪市との間に、環境保全協定を締結したと発表した。 同研究所における事業活動について、地域住民の生活環境を保全するための協定。「研究所の事業活動による環境負荷に関する情報を関係自治体に報告するとともに、広く公開する」ことを基本原則に、環境保全対策としては、事業活動に伴い発生する排出水、湧水、排出先河川水及び掘削土について、各種規制に基づき適切に管理するとし、規定を遵守するため、自ら排出水等の測定をするとともに、測定結果を広く公開することなどを明記。また環境に影響を及ぼす可能性のある事故時には、直ちに関係自治体に通報し、必要な措置を講ずること、危機管理マニュアルを作成すること、環境保全対策等を検討する機関を設置することなどを、それぞれ定めている。 なお今回の環境保全協定を締結について、殿塚原子力機構理事長は、「原子力機構は、『安全確保の徹底』、『社会からの信頼』などを経営の基本としており、事業活動にあたって環境保全に努めることは極めて重要であると認識している。東濃地科学センターで進める地層科学研究は、原子力機構においても重要なプロジェクトと位置づけており、瑞浪超深地層研究所の事業はその中核をなすものだ。本日締結した環境保全協定を遵守し、より一層の信頼を社会からいただきながら事業を推進してまいる所存だ」との談話を発表している。 |