[原子力産業新聞] 2006年1月5日 第2313号 <1面>

[石川県・志賀町] 冬の荒波により添う機具岩 渟名木入比当スの伝承の地

 北陸電力・志賀原子力発電所から車で北へ約15分ほど行った海岸線に、「機具岩(はたごいわ)」がそそり立っている。

 能登に織り物の技術を広めた女神、渟名木入比当ス(ぬなきいりひめのみこと)が突如山賊に襲われたとき、背負っていた織機を海へ投げ込んだところ、忽然と岩に変化したという伝説が残されるこの美しい岩は、男岩と女岩がしめ縄で結ばれており、その形が伊勢の二見岩によく似ていることから「能登二見」とも呼ばれている。二見岩は朝日の名所だが、こちらは夕日の名所となっている。

 石川県羽咋郡志賀町富来生神 問い合わせ先・志賀町商工観光課(電話0767―32―9341)


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