[原子力産業新聞] 2006年1月19日 第2315号 <6面> |
[原技協] 新方式で初のピアレビュー INPOレビュアー交え実施 福島第一対象に2週間日本原子力技術協会(石川迪夫理事長)は、16日から2週間の日程で、東京電力の福島第一原子力発電所で、米原子力発電運転協会(INPO)のレビューアーを交えたピアレビューを行う。 これは、従来のNS―NETのピアレビューを改良したものとしては、昨年4月に原技協が設立されて以来初めてのものとなる。同協会は今後も、年に3〜4か所の原子力発電所で、INPO等のレビューアーを交えたピアレビューを行っていく方針だ。 福島第一でのピアレビューは、原技協としての本格的な最初のピアレビューとなり、実施期間も従来の2〜4日から、2週間へと大幅に長くなる。 九州電力の松下清彦・原子力最高顧問を総括代表者とし、原技協の成瀬明輔理事が15名からなるレビューチームのチームリーダーを務める。 INPOからは、運転、保修分野の専門家レビューアー2名が、「先生役」として参加、レビューは、INPOや世界原子力発電事業者協会(WANO)が行っている方式に準拠して行う。 発電所内部設備状態の確認や、運転員、保修員のパフォーマンス観察やインタビューなど、現場における実際の運営方法を中心に、組織・管理、運転、保守、技術支援、放射線防護、運転経験などを評価する。 評価終了後には、「長所」、「要改善事項」をまとめ、発電所側に勧告を行い、終了日の27日には記者会見を開いて勧告事項等を公表する。 |