[原子力産業新聞] 2006年1月19日 第2315号 <6面>

[中部電力] 浜岡5号機が初の定検入り

 昨年1月18日の運開以降、累計設備利用率102.3%と非常に順調な運転を続けていた中部電力の浜岡原子力発電所5号機(ABWR、138万kW)において、16日、初の定検が開始された。

 今回の定検では、原子炉本体、原子炉冷却系統設備、原子炉格納施設、蒸気タービン設備等の点検といった通常の定検メニューに加え、@非常用炉心冷却系ストレーナ閉塞事象に対する設備対策を図るため、非常用炉心冷却系ストレーナを大容量のものへと交換する「非常用炉心冷却系ストレーナ取替え工事」A原子力安全・保安院文書等の点検指示に基づく、「主蒸気系、給水系等配管の肉厚測定」および「蒸気タービン系設備、給・復水系設備の開放検査、分解検査、機能・性能検査等」――が実施される。

 期間は約3か月を予定。なお今回の定検では新燃料の装荷は行わず、燃料の配置変更のみが実施される。


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