[原子力産業新聞] 2006年2月16日 第2319号 <1面>

[玄海町] プルサーマル了承で 報告書作成へ

 佐賀県の玄海町議会は13日、12名の全議員が参加する原子力対策特別委員会を開催、九州電力・玄海原子力発電所3号機のプルサーマル計画について審議し、同計画を了承する趣旨の報告書を取りまとめることで一致した。

 同委員会には佐賀県や資源エネルギー庁の関係者も出席。県は7日に公表した、同計画の安全性が確保されるとの報告書の根拠などについて、エネ庁は国の政策として進めるプルサーマル計画の必要性や安全審査などについて説明。また同委員会が今月初旬に欧州に派遣していたプルサーマル視察団からの報告も受けた。

 同委員会の渡辺一夫委員長は審議を踏まえ、核燃料サイクル政策推進の方向で報告書を取りまとめることで一任願いたいとし、全員の了承を得た。同委員会は近く報告書を町議会に提出、議会での可決を経て、寺田司町長が正式に同計画を了承する旨の判断を表明する見通し。今後、県は県議会での審議を踏まえ、最終判断を示すことになる。

 なお、同計画に関しては資源エネルギー庁の小平信因長官が12日に佐賀県の古川康知事と寺田司町長を訪ね、原子力発電やプルサーマル計画の重要性についてあらためて説明し協力を要請。併せて県としての安全性確保の判断に謝意を示した。


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