[原子力産業新聞] 2006年2月16日 第2319号 <2面>

[医用財団] 創立10周年記念祝賀会 「信頼して頂ける仕事を心がける」

 医用原子力技術研究振興財団は8日、東京・港区の虎の門パストラルで、関係機関等から約150名を招き、「創立10周年記念祝賀会」を開催した。

 冒頭、森亘理事長(=写真)は、同財団の使命として、各種放射線による疾病の診断・治療技術の研究を振興・普及し、「日本全体の科学技術の振興に役立てたい。同時に国民の福祉向上に役立てたい」という理想を掲げ活動してきたこの10年を振り返り、「官民を問わず非常に多くの方々からご理解を賜り、助けて頂いた。無事、10周年を迎えることにお礼申し上げたい」と挨拶した。

 また、同理事長は同財団の当初からの事業である、医用原子力技術研究への助成および報告会開催や、技術者の養成・派遣、公開講演会などに加え、治療用線量計校正業務など当初予定していなかった事業も順調に進んできたことを説明。その上で、社会の中で1つの役目を果たすためには、「個人であっても組織であっても、信頼を得るということが非常に大切であると考える」として、「ただ単に、皆様に知って頂く、名前を覚えていただくということに止まらず、信頼していただけるような内容、仕事をするよう心がけていきたい」と述べた。

 続いて来賓として、清水潔・文部科学省研究振興局長、外口崇・厚生労働省大臣官房技術総括審議官をはじめ、田畑米穂・日本アイソトープ協会副会長、垣添忠生・国立がんセンター総長、佐々木康人・放射線医学総合研究所理事長、宅間正夫・日本原子力産業会議副会長の各氏が祝辞を述べたあと、岡ア俊雄・日本原子力研究開発機構副理事長の音頭で乾杯が行われ、会場に歓談の輪が広がった。


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